2023年10月20日(金)14時から17時30分まで、紀伊國屋書店新宿本店で行われた、第12回日本歴史時代作家協会賞の各賞受賞者8人が登場する、トークショー&サイン会に参加してきました。
当日は、立見が出るほどの盛況の中で行われました。
第1部は日本歴史時代作家協会賞新人賞を受賞された高瀬乃一(たかせ・のいち)さんと羽鳥好之(はとり・よしゆき)さん、文庫書き下ろし新人賞受賞の伊藤尋也(いとう・ひろや)さんと横山起也(よこやま・たつや)さんをゲストに迎えてトークショーが行われました。司会は、文芸評論家で選考委員の菊池仁(きくち・めぐみ)さん。
受賞者から作品にまつわる創作秘話や次回作の予定まで、興味深い話を聞くことができました。土下座奉行のアイディアは、ドラマ「半沢直樹」からだったという伊藤さんの話、横山さんが影響を受けた作品として挙げられたSF短編集『紙の動物園』(ケン・リュウ著・早川書房)などが印象に残りました。
第2部は、作品賞の受賞者、上田早夕里(うえだ・さゆり)さんと村木嵐(むらき・らん)さん、シリーズ賞を受賞された岡本さとるさんと伊多波碧(いたば・みどり)さんがゲストスピーカーでした。
上田さんが日中戦争の時代を取り上げた訳や、村木さんが田沼意次と徳川十代将軍家治をいつか取り上げてみたいという話など、心に残りました。岡本さんの笑いを誘いながら、心の奥まで染み入っていくような軽妙な語り口に思わず聞き入っていました。
賞の選考にかかわり、受賞された作家の方々の話はいずれも興味深く、歴史時代小説がより深く楽しめるとともに、読書中・読了後の興奮がよみがえってきました。
また、作家と二人三脚で作品を作り上げていった担当編集者からの秘話も聞けて得した気分です。
夢のような時間でした。お話しいただいたみなさん、本当にありがとうございました!
▼会場で購入した、当日の戦利品
▼羽鳥好之さんに、『尚、赫々たれ 立花宗茂残照』にサインと「名こそ惜しけれ」の言葉を入れていただきました。
■Amazon.co.jp
『貸本屋おせん』(高瀬乃一・文藝春秋)
『尚、赫々たれ 立花宗茂残照』(羽鳥好之・早川書房)
『土下座奉行』(伊藤尋也・小学館文庫)
『編み物ざむらい』(横山起也・角川文庫)
『上海灯蛾』(上田早夕里・双葉社)『まいまいつぶろ』(村木嵐・幻冬舎)『仕立屋お竜』(岡本さとる・文春文庫)『家族 名残の飯』(伊多波碧・光文社文庫)
『紙の動物園』(ケン・リュウ著・古沢嘉通訳・早川書房)