『文蔵2023.11』|PHP文芸文庫
『文蔵2023.11』(PHP研究所・PHP文芸文庫)の特集は、敵か味方か!? 手に汗握る外見に振り回されていませんか? 小説で考える「ルッキズム」 です。
ルッキズム(lookism)とは、「外見にもとづく差別または偏見」と辞書では定義されています。が、新しい言葉である、ルッキズムという切り口から、小説を語る特集は画期的なことと思います。
特集では、身体醜形障害、相貌失認に苛まれる人物が登場する小説『鏡の国』の著者、岡崎琢磨さんのインタビューと、書評家の大矢博子さんのルッキズム(外見至上主義・要望差別)をテーマにした小説のブックガイドが掲載されています。
このブックガイドでは、『古事記』『源氏物語』の昔から、ルッキズムをテーマにした小説があったことに気づかされます。
「話題の著者に聞く」のコーナーでは、『真田の具足師』を出された武川佑さんのインタビューが楽しめます。具足(甲冑)をつくる職人を主人公にした戦国時代小説に込めた思い、創作秘話を披露されています。
文蔵
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『文蔵2023.11』(PHP文芸文庫)
『真田の具足師』(武川佑・PHP研究所)
「文蔵」編集部|バックナンバーガイド
「文蔵」編集部|ぶんぞうへんしゅうぶPHP研究所が発行する、文庫版サイズの月刊の文芸誌。創刊号は2005年10月号。時代小説SHOW 投稿記事『文蔵 2018.11』の特集は、初めて読む時代小説 2018年10月17日『文蔵 2018.10...