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「2023年6月下旬の新刊(文庫)」をアップ

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『憂き夜に花を-花火師・六代目鍵屋弥兵衛』|吉川永青|中公文庫

憂き夜に花を-花火師・六代目鍵屋弥兵衛2023年6月21日から6月30日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2023年6月下旬の新刊(文庫)」を掲載しました

今月の注目しているのは、中公文庫から刊行される、吉川永青(よしかわながはる)さんの長編時代小説、『憂き夜に花を-花火師・六代目鍵屋弥兵衛』です。

時は享保。江戸の町は飢饉に沈み、失業者、果ては餓死者までが出る始末。為政者ですら救えないこの町を、文字通り明るく照らそうとする男がいた。花火師・六代目鍵屋弥兵衛。困った人を放っておけないこの男は、江戸中の人を放っておけなかった――!
弥兵衛は自らの小さな工場に仲間を集め、ある計画を練り始める。大川(のちの隅田川)で、将軍の号令のもとに行われる「水神祭」。その場に江戸中の人を集め、一世一代の大仕掛けを披露することであった。

(『憂き夜に花を-花火師・六代目鍵屋弥兵衛』(中公文庫)Amazonの内容紹介より)

著者は、戦国武将を主人公にした、骨太の歴史時代小説を得意とされています。
ところが、『高く翔べ 快商・紀伊國屋文左衛門』では一転、江戸時代の豪商の半生を描き、2022年に第11回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞されました。

本書も、江戸を代表する花火師・鍵屋弥兵衛に光を当てた作品で、江戸に生きた男たちの熱い想いが伝わってくる痛快な時代小説です。

隅田川花火大会を前に読んでみたい一冊です。

文庫●2023年6月下旬の新刊
時代小説●文庫新刊情報|2023年6月下旬の新刊(21日→月末) 2023年6月21日から6月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。 新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。 →新刊情報リス...

■Amazon.co.jp
『憂き夜に花を-花火師・六代目鍵屋弥兵衛』(吉川永青・中公文庫)
『高く翔べ 快商・紀伊國屋文左衛門』(吉川永青・中央公論新社)

吉川永青|時代小説ガイド
吉川永青|よしかわながはる|時代小説・作家 1968年、東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。 2010年、「我が糸は誰を操る」で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。 2012年、『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』で第33回吉川英治文学賞...