『歴史人2023年5月号』|ABCアーク
大河ドラマの登場人物がまるっとわかる最高の副読本!、『歴史人2023年5月号』(ABCアーク)を紹介します。
今月号の保存版特集は、「徳川家康 家族・家臣・ライバル 人名目録」です。
家康をめぐる人間関係を、人物相関図を用いて、わかりやすく解説していきます。
、大河ドラマ「どうする家康」の登場人物とその周辺知識ががまるっとわかります。
特集「人物相関図でわかる! 徳川家康[家族][家臣][ライバル]人名目録」天下人家康はいかにして「人」を見定め、動かしたのか? NHK大河ドラマ「どうする家康」で注目されている瀬名や息子といった家族や家臣団、松平家の人々、ライバル関係など、徳川家康の生涯に関わった人々を徹底解剖します!
(「歴史人2023年5月号」Amazonの紹介文より)
本誌では、家康がいかにして「人」を見定め、動かしたのかを、「対話力」に着目して、様々な逸話からその源泉を紐解いていきます。
(前略)岡崎城主という、一介の国衆出身でありながら、家康が多くの人材に恵まれたのは、彼の対話力の高さ、すなわち身分の上下を問わず言葉を交わし、家康のために尽くそうと思わせる魅力と、彼自身がそうした人々の心の機微を掴むのが巧みだったからであろう。それが、彼を様々な苦難から救うこととなった。ここでは、家康の対話力を示す逸話をいくつか紹介したい。
(「歴史人2023年5月号」P.8 平山優「家康はいかにして「対話力」を磨き上げたかのか?」より)
自分が中心で、他人とは異なる発想や考え方で、対話を拒絶さえした織田信長や豊臣秀吉とは対照的です。
「どうする」に象徴される、人を使い、人に支えてもらうという家康像を浮き彫りにしています。それは大河ドラマのテーマを正鵠しているとともに、信長や秀吉が成し遂げられなかったことを家康が成し遂げた源泉のように思わます。
特集で興味を引いたものの一つに、家康のルーツである松平一族について詳細をまとめている点があります。
松平一族は、代を重ねるうちに庶子家が派生し、「十八松平」といわれるほど、たくさんに分かれました。本誌では、深津松平、竹谷松平、形原松平、長沢松平、五井松平、大給松平、滝脇松平、福釜松平、藤井松平、桜井松平、東条松平、三木松平、鵜殿松平の十五家が紹介されています
「十八松平」は実数ではなく、たくさんの松平庶家の総称だったんですね。
本誌は、ビジュアルな紙面でにコンパクトにまとめられているので、「どうする家康」を満喫するための副読本であるとともに、家康の歴史を人間関係の面から整理して知識としてインプットするのにも役立つガイドブックとなっています。
今年一年は、テレビの側に置いておきたい一冊です。
大戦国の先駆けとなった享徳の乱から武田家滅亡後の動乱、天正壬午の乱まで、「関東戦国史のすべて」を特集した、『歴史人2023年5月号増刊号』とともに、今月、買ってよかった雑誌です。
歴史人2023年5月号
ABCアーク
2023年4月6日発売
題字:武田双雲
表紙デザイン:FROG KING STUDIO
写真協力:本光寺
●目次
保存版特集 時代別の相関図で人間関係が面白いほどわかる!
徳川家康
家族・家臣・ライバル人名目録
家康はいかにして「対話力」を磨き上げたのか?
家康のルーツ「松平一族」とは?
とある徳川家臣が見た、家康の素顔
人質時代の徳川家康をめぐる人物たち
家康の合戦 壱 桶狭間の戦い
家康の合戦 弐 三河一向一揆
家康の合戦 参 金ヶ崎の退き口
家康の合戦 四 姉川の戦い
家康の合戦 伍 三方ヶ原の戦い
故郷・三河平定から5カ国領有までの奇跡
家康の合戦 六 本能寺の変
家康の合戦 七 伊賀越え
家康の合戦 八 小牧・長久手の戦い
家康の合戦 九 小田原攻め
なぜ家康は敵将の「遺臣」を次々と登用したのか?
家康の合戦 拾 関ヶ原の戦い
関ヶ原~江戸開府時代をめぐる人々
家康の合戦 拾壱 大坂の陣
大御所徳川家康の実像
本文114ページ
■Amazon.co.jp
『歴史人2023年5月号』(ABCアーク)
『歴史人2023年5月号増刊 関東戦国史のすべて』(ABCアーク)