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「2023年2月中旬の新刊(文庫)」をアップ

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『知られざる徳川家康 歴史小説傑作選』|菊池仁編|光文社文庫

知られざる徳川家康 歴史小説傑作選2023年2月11日から2月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2023年2月中旬の新刊(文庫)」を掲載しました

今回は、光文社文庫から刊行される、歴史小説アンソロジー、菊池仁(きくちめぐみ)さん編の『知られざる徳川家康 歴史小説傑作選』を取り上げました。

260年の泰平の世が続く礎を作った徳川家康。天下人となるまでの様々な苦労が伝えられてはいるが、表舞台での活躍の背後には、特異なる家臣たちとの交わりもあった。殿の初陣を待つ困窮侍、御家の倹約を監視した意固地な三河武士、家康に夢を託された〝仕事師〟……。
そして、家康の最期、遺した子供たちの末路までを描いた傑作八編を収録。
「知られざる家康」がここに。

(『知られざる徳川家康 歴史小説傑作選』(光文社文庫)Amazonの内容紹介より)

収録作品の著者は通好みの渋いラインナップですが、一度は読んでおきたい作家ばかりです。数多の歴史小説を知りぬいた書評家ならではのセレクションが絶妙。

とくに、鈴木輝一郎さんの「麦飯半次郎の清筥」、岳宏一郎さんの「胡?」、東郷隆さんの「三州寺部城」が気になります。

胡獱(けもの偏に寶。こひん、とど)は、あしか科の大型の海の哺乳類のトドのこと。
寺部城の戦いは、松平元康の初陣となる戦いです。

NHK大河ドラマ「どうする家康」を楽しむための参考書に、本書を加えたいと思いました。

文庫●2023年2月中旬の新刊
時代小説●文庫新刊情報|2023年2月中旬の新刊(11日→20日) 2023年2月11日から2月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。...

■Amazon.co.jp
『知られざる徳川家康 歴史小説傑作選』(菊池仁編・光文社文庫)
『家康がゆく 歴史小説傑作選』(細谷正充編・PHP文芸文庫)
『傑作! 文豪たちの『徳川家康』短編小説』(『この時代小説がすごい!』シリーズ・宝島社文庫)

菊池仁|時代小説ガイド
菊池仁|きくちめぐみ|文芸評論家 1944年、神奈川県横浜市生まれ。 文芸評論家。書評家。アンソロジスト。 2009年、『ぼくらの時代には貸本屋があった』で、第22回大衆文学研究賞受賞。 時代小説SHOW 投稿記事 著者のホームページ・SN...