『文蔵2022.12』|PHP文芸文庫
『文蔵2022.12』(PHP研究所・PHP文芸文庫)の特集は、最新刊『婚活食堂8』発売記念! 山口惠以子デビュー十五年の軌跡 です。
山口惠以子(やまぐちえいこ)さんは、2007年に時代小説『邪剣始末』でデビューし、2013年に『月下上海(げっかしゃんはい)』で第20回松本清張賞を受賞されています。
受賞時に「食堂のおばちゃん」として働いていたことでも話題となり、その経験を生かして、東京の下町・佃にある「はじめ食堂」を舞台にした『食堂のおばちゃん』シリーズがヒットしました。
ブックガイドでは、文芸評論家の末國善己さんが、「豊かな人生経験から生み出された傑作12選」と題して、近現代物から食べ物小説、サスペンス、時代小説まで、山口惠以子さんの代表作を紹介しています。
小さな太物問屋を江戸屈指の大店に育てた女性の一代記『恋形見』や母と子をめぐるサスペンス時代小説『風待心中』を取り上げています。
最近は食べ物小説での活躍が際立っていますが、予測不能なストーリーテリングと登場人物の心情描写の巧みさが堪能できる時代小説の名手でもあります。
「孤独のグルメ」の原作者の久住昌之さんとの特別対談も、食べ物小説と漫画、ドラマ制作の裏側が楽しめて、じっくりと読み込んでしまいました。
「話題の著者に聞く」のコーナーでは、現代ミステリー『此の世の果ての殺人』で、史上最年少で第68回江戸川乱歩賞を受賞した荒木あかねさんのインタビューを掲載していました。
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『文蔵2022.12』(PHP文芸文庫)
『婚活食堂8』(山口惠以子・PHP文芸文庫)
『邪剣始末』Kindle版(山口惠以子・文春文庫)
『恋形見』(山口惠以子・徳間文庫)
『風待心中』(山口惠以子・PHP文芸文庫)
『此の世の果ての殺人』(荒木あかね・講談社)