『殿、恐れながらリモートでござる』|谷口雅美|講談社文庫
2022年9月11日から9月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2022年9月中旬の新刊(文庫)」を掲載しました
今回は、講談社文庫から刊行される、谷口雅美さんの文庫書き下ろし時代小説、『殿、恐れながらリモートでござる』を取り上げてみました。
病と称して江戸城に現れない毛利家2代目当主を引っ張り出せるのか。痛快! 凄腕コンサル時代劇第2幕。
本作の舞台は江戸。戦国の毛利元就からつながる長州藩2代目当主の毛利綱広は反骨心が強く、徳川家に仕える身でありながら、病と称して江戸城に行かないことがあった。大江戸コンサル、戸ノ内兵庫はどうやって綱広を引っ張り出すのか。
(『殿、恐れながらリモートでござる』(講談社文庫)Amazonの内容紹介より)
今どきの言葉をタイトルに入れた、前作『殿、恐れながらブラックでござる』は、著者の初の時代小説。
御三家水戸家につながる訳ありの牢人・戸ノ内兵庫は、出仕者が居つかない尼崎城主のため、江戸での人材確保と領地での人材育成に関わります。
時代遅れでブラック気質な大名を、愛される殿にプロデュースしていく過程のドラマが面白く一気読みしました。
作品の舞台、尼崎への愛情が詰まっています。
江戸の凄腕コンサルタント戸ノ内が活躍する、待望の第2弾、楽しみです。
文庫●2022年9月中旬の新刊
時代小説●文庫新刊情報|2022年9月中旬の新刊(11日→20日)2022年9月11日から9月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。→...
■Amazon.co.jp
『殿、恐れながらブラックでござる』(谷口雅美・講談社文庫)
『殿、恐れながらリモートでござる』(谷口雅美・講談社文庫)
谷口雅美|時代小説ガイド
谷口雅美|たにぐちまさみ|時代小説・作家兵庫県尼崎市在住。神戸女学院大学卒業。2017年、『大坂オナラ草紙』で第58回講談社児童文学新人賞佳作入選。2021年、『殿、恐れながらブラックでござる』で時代小説デビュー。時代小説SHOW 投稿記事...