『芽吹長屋仕合せ帖 日照雨』|志川節子|新潮文庫
2022年7月21日から7月31日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2022年7月下旬の新刊(文庫)」を掲載しました
今回は、新潮文庫から刊行される、志川節子さんの連作時代小説集、『芽吹長屋仕合せ帖 日照雨』を取り上げてみました。
『ご縁の糸』に続く、「芽吹長屋仕合せ帖」シリーズの第2弾です。
三十代のおえんは独り長屋で暮らしながら〈縁結び〉の仕事をしている。評判はよいが、いささか難しい話も舞い込んで……。息子を一人で育てる女の縁をとりもつ「結び観音」。腕のいい魚売りがなぜか縁談を尻込みする理由とは(「鯛の祝い」)。ある人物の奉公先を世話することになる「神かけて」や、友人のお千恵の夫の行方を探す「夕明かり」。さらに「余寒」から表題作につながる大きな謎の解決。人の営みの陰影を〈ご縁の糸〉が浮かび上がらせ、照る日曇る日の情感を描く時代小説全六編。
(『芽吹長屋仕合せ帖 日照雨』(新潮文庫)Amazonの内容紹介より)
主人のおえんは、三十代。不貞を疑われて妻の座を追われ、日本橋の芽吹長屋に独り住むことになりました。そこで、おえんはふとしたことから男女の縁を取り持つことになります。人びとの悲しみと幸せをつなぐ、〈縁結び〉の仕事は、おえんの天職のようになっていきますが……。
情感豊かな人情話が堪能できます。
文庫●2022年7月下旬の新刊
時代小説●文庫新刊情報|2022年7月下旬の新刊(21日→月末) 2022年7月21日から7月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。 新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。 →新刊情報リス...
■Amazon.co.jp
『芽吹長屋仕合せ帖 ご縁の糸』(志川節子・新潮文庫)
『芽吹長屋仕合せ帖 日照雨』(志川節子・新潮文庫)
志川節子|時代小説ガイド
志川節子|しがわせつこ|時代小説・作家 1971年、島根県生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業。 2003年、「七転び」で第83回オール讀物新人賞を受賞。 2013年、『春はそこまで 風待ち小路(こみち)の人々』が第148回直木賞候補に。 2...