『童の神(4)|今村翔吾原作・深谷陽漫画|双葉社
今村翔吾さんの小説『童の神』を原作とする、歴史時代漫画の単行本『童の神(4)』をご恵贈いただきました。
原作となった『童の神』は、平安時代を舞台に、異民族として京人に虐げられ、朝廷にまつろわぬ「童(わらべ)」と呼ばれる者たちの、自由と尊厳を懸けた戦いを描く、歴史時代エンターテインメント小説です。
大江山の粛慎(鬼)、竜王山の滝夜叉と同盟した桜暁丸たち畝火(土蜘蛛)は、大和・畝傍山に難攻不落の砦を築き、朝廷軍に対抗する。童たちの連携に手を焼く朝廷だが、源頼光は一計を案じ、滝夜叉のリーダー葉月を誘い出す。急使の知らせで桜暁丸が救援に向かうが…。
虐げられた童たちの抵抗が、ついに実を結び始める…歴史大活劇第4巻!
長保五年(1003)、大江山の粛慎の砦が朝廷軍に攻められて窮地に陥りました。桜暁丸は大和の畝火を連れて戻り、朝廷軍を撤退させました。
大江山の粛慎、竜王山の滝夜叉、葛城山の土蜘蛛の三山の盟約は、朝廷側に露見しましたが、三山連合は翌年の長保六年改め寛弘元年になっても朝廷軍をたびたび翻弄しました。
寛弘二年、朝廷軍の源頼光は胸中の一計を案じて、滝夜叉の頭葉月を誘い出しました……。
頼光の罠にはまり、絶体絶命の葉月と桜暁丸の前に現れたのは……。
4巻の表紙装画に描かれているのが、粛慎(みしはせ)の頭・虎前(右)とその叔父豹弾(左)です。
深谷陽さんの漫画により『童の神』の世界が原作に忠実にビジュアル化されていきます。頼光のヒールぶりが際立つ、第4巻。圧巻の戦闘アクションシーンも魅力です。
『童の神(4)』
原作:今村翔吾
漫画:深谷陽
2022年3月10日 第1刷発行
●目次
第十五話 蠢動の季節 其ノ参
第十六話 蠢動の季節 其ノ四
第十七話 流転 其ノ壱
第十八話 流転 其ノ弐
第十九話 流転 其ノ参
初出:「月刊アクション」2021年9月号~2022年1月号
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『童の神(1)』(今村翔吾原作、深谷陽漫画・双葉社・アクションコミックス)
『童の神(2)』(今村翔吾原作、深谷陽漫画・双葉社・アクションコミックス)
『童の神(3)』(今村翔吾原作、深谷陽漫画・双葉社・アクションコミックス)
『童の神(4)』(今村翔吾原作、深谷陽漫画・双葉社・アクションコミックス)
『童の神』(今村翔吾、時代小説文庫)