2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

「2022年3月中旬の新刊(文庫)」をアップ

アドセンス広告、アフィリエイトを利用しています。
スポンサーリンク

『みぞれ雨 名残の飯』|伊多波碧|光文社文庫

みぞれ雨 名残の飯2022年3月11日から3月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2022年3月中旬の新刊(文庫)」を掲載しました

今回は、伊多波碧(いたばみどり)さんの、人情時代小説、『みぞれ雨 名残の飯』(光文社文庫)を取り上げてみました。

隅田川縁にある橋場の渡しの側にある一膳飯屋『しん』には今日も、訳ありな客たちが、一時の休息を求めて訪れる。
我が子との別れを決意した女、夢破れた元戯作者、貧しさに苦しむ女、男勝りで剣術に没頭する女剣士――。
この店にいると皆、素直になれるのだ。ある者は新たな一歩を踏み出し、ある者は過去と決別する。
好評を博した時代小説シリーズ、待望の第二弾。

(『みぞれ雨 名残の飯 (光文社文庫)』Amazonの内容紹介より)

江戸の外れ、隅田川縁にあり橋場の渡し。千住大橋の下流にある、この渡しの側に母娘で営む一膳飯屋『しん』があります。

橋場の渡しは、大正3年(1914)に隅田川に白鬚橋(しらひげばし)が架けられるまで、対岸の寺島村とを舟でつないでいました。
近隣の者や行楽の者以外にも、街道から少し外れていますが、江戸から出る、江戸へ入ってくる旅人が使っていました。

第1作の『橋場の渡し 名残の飯』では、一膳飯屋『しん』で交錯する人々と、店を営むおしげとおけいの母娘の、人情の触れ合いが描かれていて、しみじみとした味わいがありました。

さて、本書ではどんな出会いがあるのでしょうか。
立原圭子さんの表紙装画にもそそられます。

文庫●2022年3月中旬の新刊
時代小説●文庫新刊情報|2022年3月中旬の新刊(11日→20日) 2022年3月11日から3月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。...

■Amazon.co.jp
『橋場の渡し 名残の飯』(伊多波碧・光文社文庫)(第1作)
『みぞれ雨 名残の飯』(伊多波碧・光文社文庫)(第2作)

伊多波碧|時代小説ガイド
伊多波碧|いたばみどり|時代小説・作家 新潟県生まれ。信州大学卒業。2001年、作家デビュー。 2005年、文庫書き下ろし時代小説集『紫陽花寺』を刊行。 2023年、「名残の飯」シリーズで、第12回日本歴史時代作家協会賞シリーズ賞を受賞。 ...