『家康謀殺』|伊東潤|角川文庫
2022年2月21日から2月28日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2022年2月下旬の新刊(文庫)」を掲載しました
今回は、伊東潤さんの、戦国時代小説集、『家康謀殺』(角川文庫)を取り上げてみました。
天下の簒奪を企む徳川家康は、豊臣家を滅ぼすべく大坂城攻略に乗り出した。出陣の前日、伊賀者の吉蔵は警固隊長から、輿かきの中に刺客が紛れ込んでいると知らされる。大御所様の命は、そなたに懸かっている。吉蔵は紛れ込んだ刺客を見破り、家康を守り抜くことができるのか。桶狭間から大坂の陣まで、手に汗握る情報戦を網羅した、鬼気迫る合戦連作集。悪魔の石を巡る攻防を描いた短編「ルシファー・ストーン」特別収録!
(『家康謀殺 (角川文庫)』Amazonの内容紹介より)
本書は、戦国時代の合戦や主要事件において、信長、秀吉、家康が仕掛けた情報戦を描き、翻弄された者たちの悲運と天下人の非情を描いた六編を収録してます。
収録作品は、以下の通り。
「雑説扱い難く候」桶狭間合戦、加賀一向一揆
「上意に候」小牧・長久手の戦い、秀次事件
「秀吉の刺客」文禄・慶長の役
「陥穽」関ヶ原合戦
「家康謀殺」大坂の陣前夜
「大忠の男」大坂の陣
上記の作品のほかに、文庫版には、戦国伝奇短編「ルシファー・ストーン」が収録されていて、ボーナストラックのように何とも楽しみです。
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文庫●2022年2月下旬の新刊
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『家康謀殺』(伊東潤・角川文庫)
伊東潤|時代小説ガイド
伊東潤|いとうじゅん|時代小説・作家 1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。 2011年、『黒南海の海――加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』で第1回本屋が選ぶ時代小説を受賞。『城を噛ませた男』で第146回直木賞候補。 2012年、...