2021年に本当に面白かった時代小説のランキング＆ガイド

『この時代小説がすごい！　2022年版』｜宝島社

時代小説のランキング＆ガイド誌、『この時代小説がすごい！　2022年版』（宝島社）が刊行されました！

今年は出るかなと、毎年期待を込めて心待ちにしていた、『この時代小説がすごい』が、沈黙を破り、6年ぶりに刊行されました。（前回は2016年版でした。）

6年ぶりに復活する時代小説のランキングガイドブック。書店員・書評家など、時代小説の目利きが選んだ、本当に面白い時代小説ランキングを発表します。文庫書き下ろし時代小説と単行本の2大ランキング以外にも、今回は「この時代小説がすごい! 21世紀ランキング」として、2001年~2020年の過去20年に発売された時代小説のベストランキングをつくり、2001年以降の最も面白い時代小説も決定します。「いま」面白い作品だけではなく、2001年以降の名作もわかる、まさしく時代小説ガイドの決定版です。
（カバー帯の説明文より）

お待たせした分、本書はすごい！ことになっています。
恒例の2021年度の文庫書き下ろしと単行本のベストランキングに加えて、特別企画の、「21世紀版文庫書き下ろしランキング発表！」が注目です。
時代小説の目利きによる、2001～2020年に刊行された文庫書き下ろしのベスト６を集計したランキングです。

『三河雑兵心得』シリーズの井原忠政さん、『天離り果つる国』の宮本昌孝さん、『羽州ぼろ鳶組』シリーズの今村翔吾さん、『居酒屋ぜんや』シリーズの坂井希久子さんと、注目作家のClose-Upインタビューは作品の裏側に迫り、読み応え十分です。

特集1は、「江戸を生きる女たち」と題して、時代小説の中で活躍するヒロインたちをガイドします。

表紙は、『夏子の酒』でおなじみの漫画家の尾瀬あきらさんのイラストレーションです。
最初は意外に思ったのですが、尾瀬さんは西條奈加さん原作の『善人長屋』（全5巻）の漫画も担当されていて、仕事に生き、恋と人情に燃え、捕物が好きで、あやかしとも付き合う、江戸の女たちのイメージにぴったりと思いました。

理流も原稿を書かせていただきました。