『仁王の本願』|赤神諒|KADOKAWA
2021年12月1日から12月末日の間に、単行本(ソフトカバー含む)で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2021年12月の新刊(単行本)」を掲載しました。
今月は、KADOKAWAから刊行される、赤神諒さんの『仁王の本願』を紹介します。
北陸加賀に「百姓ノ持チタル国」が建てられて八十年。誰の支配も受けず、民衆が自ら治める一向衆の政は、内外の戦に明け暮れるうちいつしか腐敗し、堕落していた。織田信長や上杉謙信、朝倉義景ら強大な外敵に囲まれ、窮地に陥った加賀に現れたのは、「仁王」と呼ばれる本願寺最強の坊官・杉浦玄任。加賀から越前、さらには日本全土に「民の国」を築くため、玄任は救いなき乱世で戦い続ける――。
(『仁王の本願』Amazon内容紹介より)
著者は、豊後の戦国大名大友家の当主義鑑が、嫡男義鎮(後の宗麟)を廃嫡して愛妾の子を世継ぎに据えようとして起きたお家騒動を描いたデビュー作『大友二階崩れ』をはじめ、「大友サーガ」と呼ばれる、大友家を描いた一連の戦国歴史時代小説で活躍する気鋭の作家です。
今回は、加賀一向一揆を率いた、杉浦玄任(すぎうらげんにん)という本願寺の武官を主人公に据えてます。実在ながらあまり知られていない人物で、しかも織田信長に攻められる側から描いていることで、興味を惹かれました。
単行本★2021年12月の新刊
単行本★時代小説新刊情報|2021年12月の新刊(1日→末日) 2021年12月1日から12月12月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ペ...
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『仁王の本願』(赤神諒・KADOKAWA)
赤神諒|時代小説ガイド
赤神諒|あかがみりょう(赤神諒)|時代小説・作家 1972年京都市生まれ。同志社大学文学部卒。 法学博士、上智大学法科大学院教授。弁護士。 2017年、「丹生島城の聖将」(単行本時のタイトル『大友の聖将(ヘラクレス)』)で第12回小説現代長...