『戦百景 桶狭間の戦い』|矢野隆|講談社文庫
2021年11月11日から11月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2021年11月中旬の新刊(文庫)」を掲載しました
今回は、矢野隆さんの、戦国小説、『戦百景 桶狭間の戦い』(講談社文庫)を取り上げてみました。
事の起こりは今川義元敗死の6年前に遡る。天文23年(1554年)、「甲相駿三国同盟」が成立すると、甲斐の武田信玄は北の信濃に向かい、相模の北条氏康は東の関東支配を進め、駿河の今川は西の尾張に狙いを定めることが可能になった。義元はそのときすでに「天下」を見つめていた。
他方、尾張の織田信長。父・信秀の急逝によって18歳で家督を継ぐものの、領国内での勢力争いに明け暮れ、ついには弟・信行を謀殺し領主の地位を築く大きな一歩を踏み出した。義元との決戦の3年前のことだった。
永禄3年(1560年)、三国同盟によって後顧の憂えのなくなった義元は、駿河・遠江・三河、三国の兵4万5千を催して西進を開始する。尾張をめざして。対して、一国を治めきっていない信長が結集できる兵数は2千と少し。まともに太刀打ちできそうもない兵力差に、信長はどんな手を打つのか。歴史に名を刻むことになる世紀の奇襲戦が刻々と迫っていた……。(『戦百景 桶狭間の戦い (講談社文庫)』Amazonの内容紹介より)
有名な合戦を深掘りする、書下ろし歴史小説シリーズの第1弾『戦百景 長篠の戦い』では、織田・徳川連合軍が大量の鉄砲を駆使して、戦国最強の騎馬軍団を擁する武田軍を撃破したといわれる、長篠の戦いに臨む武将たちの思惑を描いています。
第2弾では、「桶狭間の戦い」を取り上げ、世紀の奇襲戦の真相に迫ります。
四万五千の今川軍に対して、二千余りの織田軍、大きすぎる兵力差をに、信長はどんな手を打ったのでしょうか。
■Amazon.co.jp
『戦百景 長篠の戦い』(矢野隆・講談社文庫)(第1弾)
『戦百景 桶狭間の戦い』(矢野隆・講談社文庫)(第2弾)