『火影に咲く』|木内昇|集英社文庫
2021年8月11日から8月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2021年8月中旬の新刊(文庫)」を掲載しました。
今回は、2011年に、明治の根津遊郭を舞台にした時代小説、『漂砂のうたう』で第144回直木賞を受賞された、木内昇さんの短編時代小説集、『火影に咲く』(集英社文庫)を取り上げてみました。
沖田総司、高杉晋作、坂本龍馬、中村半次郎……。幕末の京を駆けた志士と、想いを交わした女たち。
彼らが生きた、かけがえのない一瞬を鮮やかに描き出す珠玉の短編集。「川というのは無慈悲なものよ。絶えず流れて一時たりとも同じ姿を見せぬのだから」(詩人・梁川星巌×妻・張紅蘭「紅蘭」)
「女がみな、惚れたはれただけで生きとる思たら、大間違いどすえ」(長州藩士・高杉晋作×祇園の芸子・君尾「春疾風」)
「しっかし、おまんは果報者じゃ。あがな美しいおなごに選ばれたがぜ」(土佐藩士・坂本龍馬×岡本健三郎×亀田屋の娘・タカ「徒花」)
ほか、全六編収録。
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(『火影に咲く (集英社文庫)』Amazonの内容紹介より)
著者には、新選組の隊士たちの青春群像を描いた、『新選組 幕末の青嵐』と『新選組裏表録 地虫鳴く』があります。
本書では、新選組の沖田総司だけでなく、尊皇攘夷派の高杉晋作や坂本龍馬らの志士、漢詩人簗川星巖ら、幕末のヒーローたちと彼らを支える女たちが活写されています。
文庫●2021年8月中旬の新刊
時代小説●文庫新刊情報|2021年8月中旬の新刊(11日→20日) 2021年8月11日から8月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。...
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『火影に咲く』(木内昇・集英社文庫)
『漂砂のうたう』(木内昇・集英社文庫)
『新選組 幕末の青嵐』(木内昇・集英社文庫)
『新選組裏表録 地虫鳴く』(木内昇・集英社文庫)
木内昇|時代小説ガイド
木内昇|きうちのぼり|時代小説・作家 1967年、東京生まれ。 出版社勤務を経て、編集者、ライターとして活動。 2004年、『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。 2009年、『茗荷谷の猫』で第2回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。 20...