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今村翔吾さん原作『童の神』コミック化で、あの興奮が再び!

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『童の神(1) (アクションコミックス)』今村翔吾さんの小説『童の神』を原作とする、歴史時代漫画の単行本『童の神』1、2巻が同時発売になり、ご恵贈いただきました。
普段はあまり漫画を読まないのですが、今村さんの歴史時代小説が原作ということで興味が俄然湧いて、1、2巻を一気読みをしてしまいました。

小説版の『童の神』は、平安時代を舞台に、朝廷にまつろわぬ「童(わらべ)」と呼ばれる者たちとともに、自由と尊厳のために戦った者たちを描いた歴史時代エンターテインメント活劇です。
同作品は、2018年、第10回角川春樹小説賞を受賞し、2019年に第160回直木三十五賞候補となった話題の人気小説です。

コミック版は、『大関ヶ原』や『直江兼続』などの歴史時代漫画物を描かれている深谷陽(ふかやあきら)さんが作画され、原作をほぼ忠実にビジュアル化されています。
衣装や建物などなじみの薄くて、文字だけではイメージしにくかった作品の情景がぱあーッと目の間に広がっていきます。

『童の神(1)』(双葉社)より

『童の神(1)』(双葉社)より

第1巻では、物語の発端となる安倍晴明と皐月の出会いから、安和の変と呼ばれる最初の戦い、日蝕の日に越後国蒲原で生まれた桜暁丸の成長が描かれています。

第2巻では、桜暁丸は国を追われて京へ逃れ、盗賊花天狗となり、やがて盗賊袴垂と出会い、世の不正をただす道を歩み始めます。

スピーディーな展開と、戦闘シーンの臨場感も圧倒的で、主人公の桜暁丸(おうぎまる)をはじめ、安倍晴明、女賊皐月、渡辺綱、坂田金時、盗賊袴垂などの登場人物たちも魅力いっぱいに描かれています。
原作を読んだ後の誰かに伝えたくなる、あの興奮がよみがえってきました。

『童の神(1)』

原作:今村翔吾
漫画:深谷陽

2021年6月10日 第1刷発行

●目次
第一話 黎明を呼ぶ者 其ノ壱
第二話 黎明を呼ぶ者 其ノ弐
第三話 禍の子 其ノ壱
第四話 禍の子 其ノ弐

『童の神(2)』

原作:今村翔吾
漫画:深谷陽

2021年6月10日 第1刷発行

●目次
第五話 夜を翔ける雀 其ノ壱
第六話 夜を翔ける雀 其ノ弐
第七話 夜を翔ける雀 其ノ参
第八話 夜を翔ける雀 其ノ四
第九話 異端の憧憬 其ノ壱

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『童の神(1)』(今村翔吾原作、深谷陽漫画・双葉社・アクションコミックス)
『童の神(2)』(今村翔吾原作、深谷陽漫画・双葉社・アクションコミックス)
『童の神』(今村翔吾、時代小説文庫)

今村翔吾|時代小説ガイド
今村翔吾|いまむらしょうご|時代小説・作家 1984年京都府生まれ。ダンスインストラクター、作曲家、埋蔵文化財調査員を経て、作家に。 2016年、「蹴れ、彦五郎」で第19回伊豆文学賞最優秀賞受賞。 2016年、「狐の城」で第23回九州さが大...