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第164回直木賞候補に、『心淋し川』など6作品が選ばれる

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『心(うら)淋し川』12月18日(金)、第164回直木三十五賞(公益財団法人日本文学振興会主催)の候補作品6作品が発表されました。

ジャニーズの人気グループNEWSの加藤シゲアキさんが『オルタネート』でノミネートされて、大きなニュースとなっていますが、時代小説では、西條奈加さんの『心(うら)淋し川』(集英社)が候補に入りました。

『心(うら)淋し川』は、江戸の片隅の小さなどぶ川沿いの長屋に暮らす人々を描いた連作時代小説です。

候補作は時代小説作品の範疇に入りませんが、注目の作家が二人います。
『へぼ侍』で松本清張賞を受賞した坂上泉さん。『インビジブル』では、戦後の大阪を襲った連続猟奇殺人事件を描いています。
もう一人は、時代小説『赤刃』で小説現代長編新人賞を受賞してデビューした、長浦京さんのミステリー小説『アンダードッグス』

ほかに、芦沢央さんの『汚れた手をそこで拭かない』、伊与原新さんの『八月の銀の雪』がノミネートされています。

6人全員が初めての候補入りということで、フレッシュな顔ぶれが並びました。

選考会は1月20日(水)に都内にて開催されて受賞作が決まります。
今時代小説から受賞作が出るといいなあと思っています。

出典:第164回直木三十五賞候補作品決定!(2020年下半期)|公益財団法人日本文学振興会より

第164回直木三十五賞決定!

第164回直木賞、西條奈加さんの『心(うら)淋し川』に決定
第164回直木三十五賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が2021年1月20日(水)都内で開催され、候補作6作品の中から西條奈加さんの『心(うら)淋し川』が受賞作に決まりました。おめでとうございます!江戸時代を舞台にした、市井人情もの。ど真...

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『心(うら)淋し川』(西條奈加・集英社)
『インビジブル』(坂上泉・文藝春秋)
『アンダードッグス』(長浦京・KADOKAWA)

西條奈加|時代小説ガイド
西條奈加|さいじょうなか|時代小説・作家1964年、北海道生まれ。東京英語専門学校卒業。2005年、『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞で大賞を受賞してデビュー。2012年、『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞受賞。2015...