10月29日(木)、第10回「本屋が選ぶ時代小説大賞」選考会が行われ、永井紗耶子さんの『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』(新潮社)が受賞作に選ばれました。
同賞は、文藝春秋の「オール讀物」編集部が主催する文学賞です。
過去1年間に刊行された時代小説の中から、文芸評論家が候補作を選出し、その後書店店長等から構成される選考委員により大賞が選出されるという形式で受賞作が決まります。
受賞作は、永代橋崩落事故で妻子を失いながら、三橋会所頭取となって莫大な費用を集めて、橋のを再建し、十組問屋を再編し、菱垣廻船を立て直して流通を一新した。商人・杉本茂十郎の生涯を描いた長編歴史小説です。
悲劇に見舞われたり、政治に翻弄されながらも、江戸の商業の最適化に命を懸けた主人公の生きざまに深い感動を覚えます。
大賞受賞おめでとうございます!
ほかの候補作品は以下の通りです。
今村翔吾さんの『じんかん』(講談社)
木下昌輝さんの『まむし三代記』(朝日新聞出版)
谷津矢車さんの『絵ことば又兵衛』(文藝春秋)
柳広司さんの『太平洋食堂』(小学館)
出典:
第10回「本屋が選ぶ時代小説大賞」受賞作決定のお知らせ | 「オール讀物」編集部 | ニュース
第10回「本屋が選ぶ時代小説大賞」選考会は、10月28日17:00より文藝春秋本館にて行われ、永井紗耶子『商う狼 ―江戸商人 杉本茂十郎―』(新潮社)の受賞が決定しました。永井紗耶子『商う狼 ―江戸商…
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『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』(永井紗耶子・新潮社)
永井紗耶子|時代小説ガイド
永井紗耶子|ながいさやこ|時代小説・作家1977年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。新聞記者を経て、フリーランスライターとして活躍。2010年、「恋の手本となりにけり」(2014年、文庫刊行時に『恋の手本となりにけり』と改題)で、第...