『魔王の黒幕 信長と光秀』|中公文庫
2020年7月21日から7月31日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2020年7月下旬の新刊(文庫)」を掲載しました。
弊サイト「時代小説SHOW」で紹介する機会が少なくて、心苦しく思って時代小説家の一人、早見俊(はやみしゅん)さんの『魔王の黒幕 信長と光秀』(中公文庫)を取り上げます。
天正10年6月、明智光秀は1万2000の軍勢を率いて丹波亀山城より出陣した。天下人・織田信長の命で、備中高松城を包囲する羽柴秀吉の後詰をするためだ。波瀾に満ちた我が人生と、亡き妻・煕子の献身に思いを馳せる光秀。思えば、信長に仕えてからの14年余――魔王の如き主の所業の陰には、常に自分がいた。「今は戦国乱世、闇に覆われた世だ。乱世の闇を掃うには、より巨大で濃い闇が求められる」。第六天魔王・信長の先達として駆け抜けた光秀の胸に、今、去来するものは……。
(Amazonの内容紹介より)
大河ドラマ「麒麟がくる」は放送一時休止していて、光秀を欲している今、光秀を描く歴史時代小説で不足を補いたいと思います。
信長との関係がどのように描かれ、なぜ本能寺の変を起こしたのか、気になる作品の登場です。
岐阜市出身の著者には、岐阜市〈信長公450プロジェクト〉とウェブサイト〈歴史行路〉のコラボから誕生した歴史時代小説『うつけ世に立つ 岐阜信長譜』があります。
また、二見時代小説文庫からは、『独眼竜を継ぐ者 勘十郎まかり通る3』も刊行されます。
戦国の残り香が漂う、三代将軍家光の御世。萬相談所で糧を得る向坂勘十郎は、文弱と蔑まれる大名家から、海賊船を退治してほしいと依頼を受けます……。
こちらは、痛快時代小説シリーズの第3弾です。
■Amazon.co.jp
『魔王の黒幕 信長と光秀』(早見俊・中公文庫)
『うつけ世に立つ 岐阜信長譜』(早見俊・徳間文庫)
『独眼竜を継ぐ者 勘十郎まかり通る3』(早見俊・二見時代小説文庫)