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信長さえ、いなければ…。翻弄された戦国“脇役”列伝

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信長嫌い天野純希さんの戦国時代小説、『信長嫌い』(新潮文庫)を入手しました。

2020年のNHK大河ドラマで明智光秀への関心が高まっています。ドラマでは、織田信長は敵役?として描かれるのでしょうか。

光秀のほかにも、「信長嫌い」の武将たちが少なくありません。本書は、そんな人たちに光を当てた戦国敗者列伝です。

織田信長さえ、いなければ――。天下を獲れたはずの男・今川義元。戦に賭けた男・真柄直隆。逃げ続けた男・六角承禎。将軍殺しの悪名と生きた男・三好義継。戦より茶を愛した男・佐久間信栄。老躯をおして仇を狙う伊賀上忍の男・百地丹波。祖父の影を追い続けた男・織田秀信。乱世の主役、信長に翻弄された時代の“脇役”たちもまた、己が人生を必死にもがき生き抜いた。敗者たちの戦国列伝。
(文庫カバー裏の紹介文より)

今川義元や六角承禎といったおなじみの武将から、越前朝倉家の闘将・真壁十郎左衛門直隆、織田家を追放された重臣佐久間信盛の嫡男・信栄(のぶひで)、忍者小説でおなじみの百地丹波と、気になる男たちが登場します。

それぞれ男たちは、信長に囚われ翻弄されてきました。
そんな中で最終話に登場する、信長の孫・織田秀信の話が気になります。

目次
第一話 義元の呪縛
第二話 直隆の武辺
第三話 承禎の妄執
第四話 義継の矜持
第五話 信栄の誤算
第六話 丹波の悔恨
最終話 秀信の憧憬

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『信長嫌い』(天野純希・新潮文庫)