2019年9月21日から9月30日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2019年9月の新刊 下」を掲載しました。
今回は角川文庫から刊行される、吉橋通夫(よしはしみちお)さんの青春時代小説、『ずくなし半左事件簿』を紹介します。
松本藩郡方見習い同心の一志半左は、土地の言葉で臆病者を指す「ずくなし」と呼ばれていた。一方で、いったん腹を決めると大胆不敵になる豪胆さもあり、出仕早々に領地を巡る加賀藩との国境争いを解決に導く。以後、人使いの荒い郡奉行の名越湊之助から次々と無理難題を押し付けられる羽目に。隠れ芝居の強行、しのび荷騒動、そして父の仇との遭遇――。恋に友情に戦いに、若き郡方同心が成長する姿を描いた、人情青春時代小説!
(Amazonの内容紹介より)
著者の吉橋さんは、1944年に岡山市生まれで、『京のかざぐるま』で日本児童文学者協会賞、『なまくら』で野間児童文芸賞を受賞され、児童文学作家として活躍されてきました。現在は長野県大町市在住。
『京のかざぐるま』『なまくら』をはじめ、少年少女向けの時代小説で活躍されてきた著者による、大人も楽しめる武家小説の登場で、読書が楽しみです。
■Amazon.co.jp
『ずくなし半左事件簿 』(吉橋通夫・角川文庫)
『なまくら 』(吉橋通夫・講談社文庫)