2019年8月11日から8月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2019年8月の新刊 中」を掲載しました。
今回は祥伝社文庫から刊行される、神楽坂淳(かぐらざかあつし)さんの文庫書き下ろし時代小説、『金四郎の妻ですが』を紹介します。
著者の神楽坂さんは、2007年にライトノベル『大正野球娘。』でデビューし、集英社みらい文庫より小学生向けの「三国志」を執筆されています。漫画の原作やシナリオも担当。
文庫書き下ろし時代小説では『うちの旦那が甘ちゃんで』(講談社文庫)シリーズががあります。
同シリーズは、軽快なタッチながら捕物劇も楽しめます。時代考証は丁寧で、食べ物の描写も多く、とっつきやすい特徴があります。
「嫁に行くがよい」大身旗本の娘けいは、ある日突然、父親から嫁ぐよう命じられる。相手はなんと博打打ちの遊び人。しかも武士の暮らしを捨てたという……男の名は遠山金四郎。覚悟を決めて金四郎を訪ねたけいだったが、目にしたのは、口は悪いが老若男女から頼りにされる金四郎の姿だった。そんな矢先、近隣で殺しが発生。なぜかけいも探索に付き合うことに…!?
(祥伝社 s-book.net Library Serviceの内容紹介より)
本書は、若い頃無頼な生活を送り、後に名奉行として知られる「遠山の金さん」こと、遠山金四郎の妻となる、けいを描いた時代小説です。
若き日の遠山金四郎を描いた作品では、山手樹一郎さんの「遠山の金さん」シリーズが名高いですが、本書でどんな金さんとその妻けいの活躍が描かれていくのか、ワクワクします。
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『金四郎の妻ですが』(神楽坂淳・祥伝社文庫)
『うちの旦那が甘ちゃんで』(神楽坂淳・講談社文庫)