2019年7月21日から7月31日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2019年7月の新刊 下」を掲載しました。
今回は角川文庫から刊行される、新美健(にいみけん)さんの『炙り鮎 内藤新宿〈夜中屋〉酒肴帖』に注目しています。
著者の新美さんは、『明治剣狼伝 西郷暗殺指令』で第7回角川春樹小説賞特別賞受賞し、歴史小説界に風穴をあけんとする作家集団、歴史小説イノベーション「操觚の会(そうこのかい)」のメンバーでもある、新進気鋭の作家です。
主な著作物には『隠密同心と女盗賊』や『満洲コンフィデンシャル』があります。
ここは、実在した夜中の居酒屋
江戸時代、内藤新宿で一晩中営業する居酒屋〈夜中屋〉には、さまざまな人々が集う。ヤクザ者、同心、罪人……それを取り巻く女たち。そして店主にも暗い過去があった。実力派が描く、人情時代小説!(Amazonの内容紹介より)
本書は、新美健さんの文庫書き下ろしの時代小説。
内藤新宿というというと、現在の新宿二丁目から新宿御苑前あたりでしょうか。
「ここは、実在した夜中の居酒屋」というフレーズが気になります。江戸時代、終夜営業をしていた居酒屋があったのか、また、どういう客が集まるのか、どんなドラマが繰り広げられるか、興味が湧いてきます。
■Amazon.co.jp
『炙り鮎 内藤新宿〈夜中屋〉酒肴帖』(新美健・角川文庫)