植松三十里(うえまつみどり)さんの文庫書き下ろし時代小説、『会津の義 幕末の藩主松平容保』(集英社文庫)を入手しました。
本書は、幕末から明治維新の激動期を駆け抜けた、会津藩の最後の藩主松平容保(まつだいらかたもり)の半生を描いた歴史小説です。
白虎隊で唯一人生き残った、飯沼貞吉の生涯を描いた『ひとり白虎 会津から長州へ』に続いて、誇り高き会津の武士に光を当てています。
高須藩の六男に生まれ、会津松平家の養子となった容保。初代藩主保科正之が定めた会津藩家訓を、精神に叩き込まれる。幕末の動乱期、家老たちの反対を押し切って京都守護職を拝命。京都の治安に尽くし孝明天皇の信を得る。だが、戊辰戦争で朝敵の汚名を着せられ……。信じた正義のために潔白を明かそうと、信念を貫いた武士の誇り高き人生を描く書き下ろし歴史小説。
(本書カバー裏の紹介文より)
これまで多くの小説で世に埋もれていて、正しく評価されない、偉大なる人物を取り上げて、その人生を丁寧に描いてきた著者が、本書で光を当てたのは幕末の会津藩主・松平容保。
2013年のNHK大河ドラマ「八重の桜」をはじめ、戊辰戦争を描く時代小説でも、印象に残る人物として登場し、知名度抜群の藩主の一人です。
本書で、ラストサムライ、松平容保がどんなふうに描かれるのか、楽しみでなりません。
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『会津の義 幕末の藩主松平容保』(植松三十里・集英社文庫)
『ひとり白虎 会津から長州へ』(植松三十里・集英社文庫)