シムCMさんの戦国転生ファンタジー小説、『復興名家の仮名目録(ルールブック)~戦国転生異聞~1』(KADOKAWA・MFブックス)を入手しました。
「オトナのエンターテインメントノベル」をキャッチフレーズに、KADOKAWAとフロンティアワークスとの共同レーベル「MFブックス」の新刊です。
著者のシムCM(Shimushimu)さんは、小説投稿ウェブサイト「小説家になろう」出身で、ウェブに掲載された作品を大幅に加筆修正して書籍化しています。
現代の若者が戦国時代に転生して活躍するという、いわゆる、戦国転生歴史ファンタジーです。
戦国時代の平凡な農民に生まれ変わったオレ。なんとかして足軽徴兵を逃れたい一心で駆け込んだ寺の住職は、戦国大名・今川義元の右腕、黒衣の宰相と呼ばれた太原雪斎だった!?
地元の有力の息子と一緒に住職の講義を受けるオレは、いつしか『雪斎の愛弟子』として、師より十英承豊(じゅうえいしょうほう)の名を与えられる。
数年後、二十二歳になったオレは、桶狭間の戦いで織田信長に敗れた今川家を立て直すため、仮名目録を駆使して、内政や外交面で同窓の学友・今川氏真を補佐していく。
「今川家には最強の切り札がある」
個人の武による統治では下剋上に抗えない。仮名目録(ルールブック)で組織を維持して目指せ復興、ゴールは天下統一!
(本書カバー袖の紹介文より)
本書に惹かれたのは、信長に桶狭間で敗れた今川家に注目し、その復活劇を描こうとした点、そして、面白いのは武力ではなく、知力と今川家が制定した分国法「今川仮名目録(いまがわかなもくろく)」によって、復興を目指そうとしている点です。
戦国時代に転生したオレは、太原雪斎の弟子・十英承豊となって、義元の嫡男・氏真を助けて、名門今川家を再興に取り組んでいきます。
史実と虚構、空想、妄想が融合したエンターテインメントを楽しみたいと思います。
巖本英利さんによる、表紙や巻頭のカラーページと挿絵イラストも物語の世界観に合っています。
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『復興名家の仮名目録~戦国転生異聞~1』(シムCM・KADOKAWA・MFブックス)