2019年2月21日から2月28日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2019年2月の新刊 下」を掲載しました。
新潮文庫から刊行される、近衛龍春(このえたつはる)さんの『九十三歳の関ヶ原 弓大将大島光義』に注目しています。
近衛さんは、戦国・上杉家をテーマにした戦国時代小説で注目され、近刊では『加藤清正 豊臣家に捧げた生涯』(講談社文庫)も刊行されている、実力派の歴史時代小説家です。
還暦すぎても信長に重用され、九十三歳にして天下分け目の戦いで戦功をあげた、実在の戦国武将。初めて描かれる、天下無比の生涯。
(Amazon.co.jp 単行本の内容紹介より)
本書でスポットが当てられた、大島光義(おおしまみつよし)は、ウィキペディアによると、弓の名手として知られた戦国武将。美濃国関藩初代藩主だそうです。
永正5年(1508)の生まれで慶長9年(1604)に死没。関ヶ原の戦いのときは数えで93歳ということになります。
これまで時代小説で大きく取り上げられることがなかった人物ですが、信長に見いだされ、賤ヶ岳の戦い後は秀吉の弓足軽大将となり、やがて関ヶ原を迎えるという武将としての波瀾に満ちた生涯に興趣を覚えます。
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『九十三歳の関ヶ原 弓大将大島光義』(近衛龍春・新潮文庫)
『加藤清正 豊臣家に捧げた生涯』(近衛龍春・講談社文庫)