畠山健二さんの文庫書き下ろし時代小説、『本所おけら長屋 十二』(PHP文芸文庫)を入手しました。
江戸は本所亀沢町にある、貧乏長屋・おけら長屋を舞台にした珍騒動を描いた、笑いと涙と人情がたっぷりと詰まった、人気の時代小説シリーズの最新刊です。
江戸への出稼ぎ中に行方不明になった夫を、妻と娘が探しにくる感涙必死の「おまもり」や、泥棒がおけら長屋に忍び込もうとするも思わぬ展開に巻き込まれる「しにがみ」、江戸にラクダが見世物としてくることになり、万造、松吉が一攫千金を企む「ふうぶん」、黒石藩の家老・工藤惣二郎の年の離れた妹が、鉄斎門下の武士に試合を申し込む「せいがん」といった、笑いあり涙ありの傑作四篇を収録。
(文庫カバー裏の紹介文より)
コソ泥の馬助は、万造、松吉の「万松」コンビの与太話を信じて、おけら長屋の大家の部屋に忍び込みます。ところがそこには先客の泥棒がいました。二人は、おけら長屋の女たちに見つかってしまいます。
ところが女たちは先客が泥棒をするに至った事情を聞き、泥棒を許すばかりかその裏事情を解決しようと乗り出しますから、さあ大変。
読みだしたら止まらない、「おけら長屋」パワー全開の面白さ。ニヤニヤしたり、ホロっとしたりで電車内で読むのは危険です。
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『本所おけら長屋 十二』(畠山健二・PHP文芸文庫)