経済評論家、経済企画庁長官でも活躍された、作家の堺屋太一(さかいやたち)さんが、2月8日に多臓器不全のため死去されました。83歳でした。
大阪市出身で、東京大学経済学部卒業後、1960年通商産業省(現経済産業省)入省。1975年、『油断!』で作家デビューしされました。1978年に退官後は本格的に執筆、評論活動をされました。
NHK大河ドラマの原作である『峠の群像』『秀吉』『豊臣秀長―ある補佐役の生涯』など、歴史時代小説での活躍もよく知られています。
個人的には異形の者・信長と普通の人・光秀を対比して描いた歴史時代小説『鬼と人と―信長と光秀』が印象に残ります。
2020年の大河ドラマは光秀にスポットが当たります。久々に読み直してみたいと思います。
謹んで故人のご冥福をお祈りします。
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『豊臣秀長―ある補佐役の生涯〈上〉』(堺屋太一・文春文庫)
『鬼と人と―信長と光秀(上)』(堺屋太一・PHP文庫)