野口卓さんの文庫書き下ろし時代小説、『まさかまさか よろず相談屋繁盛記』(集英社文庫)を入手しました。
本書は『なんてやつだ よろず相談屋繁盛記』に続く、シリーズ第2弾です。
主人公の信吾は、三歳のときに大病を患い、三日三晩の高熱と引きつけの影響からか、犬猫や鼠、牛に馬などの獣、鶏や烏、鳩や雀のような鳥たち、蝶や蜻蛉、蚊や蠅などの生き物が語り掛ける声を聞くことができるという特異な能力を持っています。
噂はもう聞いたかい? そう、宮戸屋の倅、信吾のことよ。老舗の跡継ぎを弟に譲り、弱冠二十歳で独立。よろず相談屋と将棋会所を始めたって、まったくなんてやつだ。将棋会所はかなり賑わっている様子じゃないか。肝心の相談屋のほうは? ――巷で話題のよろず相談屋。今回はまさかの相談ごとが舞い込みます! 読み味軽快、読んで爽快! 時代小説に新風をもたらすシリーズ、待望の第2巻が登場。
(本書カバー裏紹介より)
二十歳の信吾は、反対する家族を説得して、老舗料理屋の跡継ぎを弟・正吾に譲り、家を出て、よろず相談屋と将棋会所を始めました。
信吾のよろず相談屋に、武家が相談にやってきました……。
鎖双棍(くさりそうこん)と呼ばれる、ヌンチャクのような護身具を相談ごとを解決する信吾の活躍が楽しみです。
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『まさかまさか よろず相談屋繁盛記』(野口卓・集英社文庫)(第2作)
『なんてやつだ よろず相談屋繁盛記』(野口卓・集英社文庫)(第1作)