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有明夏夫さんの直木賞受賞の捕物小説、オンデマンド印刷で登場

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浪花の源蔵召捕記事全集 第一巻 大浪花諸人往来有明夏夫(ありあけなつお)さんの代表作をオンデマンド印刷で復刊された、『浪花の源蔵召捕記事全集 第一巻 大浪花諸人往来』(捕物出版)を入手しました。

「浪花の源蔵召捕記事全集」は、明治十年ごろの大阪を舞台にしています。大阪朝日町東筋に住み、旧幕時代(江戸の頃)には捕亡下頭として十手を与っていた赤岩源蔵が主人公です。
当時東町奉行所の同心で、新政府になって一等巡査をつとめる厚木寿一郎の下で、捕物を続ける源蔵の気質と人情味、文明開化期の大阪が描かれていて面白い作品です。

文明開化期の大阪の町を舞台とした異色捕物小説。36話からなる浪花の源蔵召捕記事の全編を全5巻に収録。
本巻では第80回(昭和53年下半期)直木賞受賞作品の『大浪花諸人往来』(角川書店)所収の、西郷はんの写真、天神祭の夜、尻無川の黄金騒動、大浪花別嬪番付、鯛を捜せ、人間の皮を剝ぐ男の6編を収録。
多くの捕物小説が江戸時代の江戸を舞台とする中で、明治初年の文明開化期、しかも大阪の町を舞台としたという極めてユニークな設定の捕物小説であるとともに、大阪人の心意気や、文明開化に伴う急激な世相の変化に翻弄される庶民の心情がユーモラスに描かれた傑作。

(Amazonの内容紹介より)

有明夏夫さんは大阪府出身で、福井県に疎開して高校を卒業。1972年に作家デビューして、1978年に『大浪花諸人往来』で第80回直木賞を受賞されました。 2002年、肝不全のため66歳で亡くなられました。

この捕物シリーズは、底本となった角川書店版のほか、講談社文庫、小学館文庫から刊行されていますが、現在(2018年11月時点)では紙の本で読めるのはこのオンデマンド印刷版のみとなっています。

ちなみに、本書はオンデマンド印刷版でサイズはA5判です。通常の単行本は四六判なので、それよりも少し大きい判型となります。ペーパーバックの無線綴じでサイズの割に軽く、文字サイズも大きくて目に優しいと思います。単行本に近い価格帯ですが、文庫本だと文字が小さい、ハードカバーだと気楽に読めないという方にも適していると思います。

■Amazon.co.jp
『浪花の源蔵召捕記事全集 第一巻 大浪花諸人往来』オンデマンド印刷版(有明夏夫・捕物出版)

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