知野みさき(ちのみさき)さんの文庫書き下ろし時代小説、『江戸は浅草』(講談社文庫)を、「時代小説SHOW」で紹介しました。
本書の主人公の真一郎は、儲からぬ矢師(武具の矢や狩猟用、神事などの矢を作る職人)をやめて、あれこれ違う仕事に手を出してみたものの、その日暮らしの江戸に見切りをつけて、生まれ故郷の常陸に寄ってから上方に行こうと考えている若者です。
ところが、故郷へ旅立つ前に立ち寄った浅草寺で掏摸に遭い、江戸は浅草に留まることになりました……。
一話完結の連作形式で真一郎を中心に長屋の面々が、町の騒動を協力して解決していく人情捕物スタイルで展開していきます。
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『江戸は浅草』(知野みさき・講談社文庫)