永井紗耶子(ながいさやこ)さんの時代ミステリー、『部屋住み遠山金四郎 絡繰り心中』(小学館文庫)を、「時代小説SHOW」で紹介しました。
著者の永井紗耶子さんは、2010年に本作で第十一回小学館文庫小説賞を受賞してデビュー。他に、『日本橋紙問屋商い心得 福を届けよ』『帝都東京華族少女』『横濱王』などの著作があります。
十九歳の遠山金四郎は旗本屋敷を出て、長屋に暮らしています。旧知の狂歌師大田南畝に連れられて繰り出した吉原で、前夜話を交わした花魁・雛菊が斬られ死んでいるのを発見します。彼女の殺害の真相を探り始めると、雛菊は男たちに心中を持ちかけていたことを知ります。
のちの名奉行遠山金四郎景元の、若き日の市井で遭遇した事件を描いた時代ミステリー。事件を通して、葛藤し、成長していく金四郎が瑞々しく描かれています。
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『部屋住み遠山金四郎 絡繰り心中』(永井紗耶子・小学館文庫)