阿部暁子(あべあきこ)さんの文庫書き下ろし時代小説、『室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君』(集英社文庫刊)を、「時代小説SHOW」で紹介しました。
後醍醐天皇が行った建武の中興が武家の反発を招き、足利尊氏が光厳天皇を奉じて新たな朝廷を興した北朝と、京を追われた後醍醐天皇が吉野に朝廷を開いた南朝。
本書は、南朝が後醍醐天皇の孫、長慶天皇(寛成親王)、北朝方では三代将軍足利義満の時代が舞台です。
物語は南朝の姫宮(寛成親王の異母妹)の透子が、南朝随一の忠臣ながら北朝に寝返った楠木正儀を南朝方に連れ戻すために、吉野の行宮を出奔して京にやってくるところから始まります。
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『室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君』(阿部暁子・集英社文庫)