『文蔵 2018.9』(PHP研究所・PHP文芸文庫)の特集は、心が痛くなるほどの感動を味わいたい! 胸が締めつけられる物語 です。
書評家の吉田伸子さんが、「痛いほどの切なさに心が揺さぶられる小説11選」として、恋愛の「ままならなさ」が胸を打つ作品、切りたくても切れない「家族」という絆、人生の哀しみの行く末を読むというテーマで、深い感動が味わえる小説を紹介します。
残念ながら時代小説は取り上げられていません。
時代小説ファンとしては、「話題の著者に聞く」のコーナーに登場された、川越宗一(かわごえそういち)さんが注目です。
豊臣秀吉の東アジア侵攻を縦軸に、儒学の思想を横軸にして、薩摩藩、朝鮮国、琉球という立場の違う三人の男たちを描いた歴史時代小説『天地に燦たり』の著者へのインタビュー記事です。
川越さんは、同書で、2018年、第25回松本清張賞を受賞されています。
■Amazon.co.jp
『文蔵 2018.9』(PHP文芸文庫)
『天地に燦たり』(川越宗一・文藝春秋)