集英社文庫から本年1月に刊行された、阿部暁子(あべあきこ)さんの文庫書き下ろし時代小説、『室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君』を入手しました。
京と吉野に二人の帝が存在した、南北朝の時代。南朝の帝の妹宮・透子は、北朝に寝返った武士・楠木正儀を連れ戻すべく、乳母と二人きり、吉野から京へと乗り込む。京についたとたん人買いに攫われてしまった二人を救ってくれたのは、猿楽師の美少年・世阿弥と、透子たちの宿敵である足利義満で……。
遅ればせながら、南北朝時代を舞台にした、キュートな時代小説を手にしました。
世間知らずの姫君・透子が御所を抜け出し、若き日の足利三代将軍義満や世阿弥らと出会い、世間を知って成長していく、胸キュンの時代小説。
ライトノベルで活躍する著者の、一般向け時代小説デビュー作です。
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『室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君』(阿部暁子・集英社文庫)