新潮社から刊行された、飯嶋和一(いいじまかずいち)さんの長編歴史時代小説、『星夜航行(せいやこうこう)』の上下巻を入手しました。
徳川家に取り立てられるも、罪なくして徳川家を追われた沢瀬甚五郎は堺、薩摩、博多、呂宋の地を転々とする。海外交易の隆盛、秀吉の天下統一の激動の時代の波に飲まれ、やがて朝鮮出兵の暴挙が甚五郎の身にも襲いかかる。……。
前作『狗賓童子の島』から3年。寡作ながら、一作ごとに歴史時代小説の醍醐味を堪能させてくれる著者の新作を入手しました。
主人公は、三河を二分した内乱の時、父が徳川家に弓を引いたため、逆臣の遺児として農村に逼塞していた沢瀬甚五郎。歴史に埋もれた実在の人物だそう。
上巻533ページ、下巻572ページという、ボリュームも半端ないもので、心行くまで飯嶋ワールドを満喫したいと思います。
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『星夜航行(上)』(飯嶋和一・新潮社)
『星夜航行(下)』(飯嶋和一・新潮社)