鳴神響一(なるかみきょういち)さんの文庫書き下ろし警察小説、『脳科学捜査官 真田夏希 イノセント・ブルー』(角川文庫)を入手しました。
神奈川県警初の心理職特別捜査官に選ばれた真田夏希が殺人事件の真相究明に活躍する警察小説シリーズの第2弾です。
時代小説で活躍されている著者の現代を舞台にした、初の警察小説(ミステリー)シリーズ。時代小説と並行して現代小説(ミステリー)を執筆される作家さんといえば、宮部みゆきさんが思い浮かびます。
鳴神響一さんには、江戸時代の文人が殺しの謎を解く「多田文治郎推理帖」、大正から昭和初期に活躍した宮沢賢治が名探偵をつとめる「謎ニモマケズ」があります。
同じミステリーでも、時代ものと現代ものとそれぞれに、作品のテーマや構成要素に必然性や著者の意図がくみ取れて、ファンとしては嬉しいところです。
婚活中という主人公(ヒロイン)の設定も今どきです。普段は現代を舞台にした小説までなかなか手が回りませんが、たまには気分を変えて楽しみたいと思います。
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『脳科学捜査官 真田夏希』(鳴神響一・角川文庫)
『脳科学捜査官 真田夏希 イノセント・ブルー』(鳴神響一・角川文庫)
『猿島六人殺し 多田文治郎推理帖』(鳴神響一・幻冬舎文庫)
『謎ニモマケズ 名探偵・宮沢賢治』(鳴神響一・祥伝社文庫)