2018年7月11日から7月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2018年7月の新刊 中」を掲載しました。
今回ここで取り上げる新刊はハルキ文庫から刊行される、今村翔吾さんの『くらまし屋稼業』です。
万次と喜八は、浅草界隈を牛耳っている香具師・丑蔵の子分。
親分の信頼も篤いふたりが、理由あって、やくざ稼業から足抜けをすべく、
集金した銭を持って江戸から逃げることに。
だが、丑蔵が放った刺客たちに追い詰められ、ふたりは高輪の大親分・禄兵衛の元に決死の思いで逃げ込んだ。
禄兵衛は、銭さえ払えば必ず逃がしてくれる男を紹介すると言うが……。
「羽州ぼろ鳶組」シリーズで、時代小説ファンの心を虜にした、今村さんの新シリーズの始まりです。
「涙あり、笑いあり、手に汗を握るシーンあり、大きく深い感動ありの
ノンストップエンターテインメント時代小説、ここに開幕!」という内容紹介文に惹かれます。
江戸版夜逃げ屋の話らしく、今村さんのストーリーテリングの妙を堪能したいと思います。
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『くらまし屋稼業』(今村翔吾・ハルキ文庫)
『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』(今村翔吾・祥伝社文庫)