2018年6月21日から6月30日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2018年6月の新刊 下」を掲載しました。
今回注目している新刊は、集英社文庫から刊行される、日本文藝家協会・編の『時代小説 ザ・ベスト2018』です。
前年に発表された短編時代小説の傑作を10篇収録する、「時代小説 ザ・ベスト」の2018年版。集英社文庫から現在の形で刊行されるようになったのは、2016年から。文庫になって手軽に読めるようになり、楽しみの一つとなりました。
2018年版に収録されているのは、以下の10篇です。
「子捨て乳母」中嶋隆
「清経の妻」澤田瞳子
「つはものの女」永井紗耶子
「怪僧恵瓊」木下昌輝
「鬼の血統」天野純希
「夢想腹」上田秀人
「雲のあわい」村木嵐
「初陣・海ノ口」高橋直樹
「川中島を、もう一度」簑輪諒
「筋目の関ケ原」東郷隆
作家のラインナップとタイトルを見ただけで、ワクワクしてきます。
巻末には時代小説評論の第一人者である縄田一男さんのエッセイまでついています。
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『時代小説 ザ・ベスト2016』(日本文藝家協会・編・集英社文庫)
『時代小説 ザ・ベスト2017』(日本文藝家協会・編・集英社文庫)
『時代小説 ザ・ベスト2018』(日本文藝家協会・編・集英社文庫)