2018年4月11日から4月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2018年4月の新刊 中」を掲載しました。
今回フィーチャーするのは、光文社文庫の新刊、門井慶喜さんの『新選組颯爽録』です。
門井慶喜さんといえば、宮沢賢治の父の視点から賢治を描いた『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞し注目されていますが、時代小説でも活躍されています。
馬術師範として、近藤を救けた安富才助。粗暴なる英雄芹沢鴨。陸援隊に潜入した密偵村山謙吉。剣ではなく人を自在に操った土方歳三。生真面目な能吏尾形俊太郎。そして若き天才剣士沖田総司。激しい価値変転の時代、内部抗争の嵐を抱えながら、若き隊士たちは、青春の炎をいかに燃やし尽くしたのか。
(単行本刊行時の「BOOK」データベースより)
爽やかに、かっこよく、若き隊士たちの青春群像を描いています。
短篇形式で新選組隊士たちを描いた銘々伝というと、司馬遼太郎さんの『新選組血風録』が有名ですが、同じ直木賞作家の木内昇さんの『新選組 幕末の青嵐』も魅力的な作品です。
今月、宮沢賢治が国際的な謀略に巻き込まれる、大正ロマンあふれる冒険活劇が刊行されます。鳴神響一さんの『謎ニモマケズ 名探偵・宮沢賢治』(祥伝社文庫)です。
この本については、あらためて別の機会に紹介したいと思います。
■Amazon.co.jp
『新選組颯爽録』(門井慶喜・光文社文庫)
『新選組血風録』(司馬遼太郎・光文社文庫)
『新選組 幕末の青嵐』(木内昇・集英社文庫)