2018年4月1日から4月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2018年4月の新刊 上」を掲載しました。
今月は、文春文庫の新刊が楽しみです。
畠中恵さんの『まったなし』。
江戸町名主の跡取り息子・麻之助が、幼なじみで町名主を継いでいる色男・清十郎と、堅物の同心・吉五郎とともに、さまざまな謎ともめ事の解決に挑む、「まんまこと」シリーズの第5弾です。
独身で嫁取りの話がひきもきらない清十郎ですが、いったいその理由は? 未だ妻を亡くした悲しみが癒えない麻之介、養子に入った家で年齢の離れた許婚のいる吉五郎、そして彼らの親友で大金持ちの金貸し丸三とその妾のお虎。いずれも清十郎の運命の人が現れることを願っているが、様々な障害や思わぬ事件に巻きこまれ……。
春の一日、肩の凝らない江戸人情小説を楽しみたい気分です。
風野真知雄さんの『卜伝飄々』は、塚原卜伝の老境を描く新感覚剣豪小説。風野さんらしい、軽妙なタッチで描く、型破りの剣豪が魅力的です。
■Amazon.co.jp
『まんまこと』(畠中恵・文春文庫)第一作
『こいしり』(畠中恵・文春文庫)第二作
『こいわすれ』(畠中恵・文春文庫)第三作
『ときぐすり』(畠中恵・文春文庫)第四作
『まったなし』(畠中恵・文春文庫)第五作