2017年11月1日から11月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2017年11月の新刊 上」を掲載しました。
徳間文庫から、澤田瞳子(さわだとうこ)さんの『関越えの夜 東海道浮世がたり』が文庫になって刊行されます。
両親と兄弟を流行り風邪で亡くし、叔母に育てられている十歳の少女・おさき。箱根山を登る旅人の荷物持ちで生計を立てている彼女は、ここ数日、幾度も見かける若侍が気になっていた。ふつう、旅人は先を急ぐはずだが、誰かを待っているのか?(「関越えの夜」)表題作ほか、品川宿から京都まで、東海道を上るさまざまな人々の喜怒哀楽を描く時代小説集。
東海道を舞台にした時代小説は少なくありませんが、内容はコミカルなものや剣豪もの、捕物小説など、多種多様です。
本書は、東海道を行き交う人々の人間ドラマを描いた連作集で、しかも若手実力派の著者さんということで、とても惹かれます。
表紙のイラストレーションに描かれている白い子犬は物語に登場するのかしら。
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『関越えの夜 東海道浮世がたり』(澤田瞳子・徳間文庫)