2017年3月21日から3月31日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2017年3月の新刊 下」を掲載しました。
今回注目しているのは、中公文庫です。
浮穴みみさんの『おらんだ忍者・医師了潤 – 御役目は影働き』が刊行されます。『御役目は影働き – 忍び医者了潤参る』(2013年7月)を改題したものです。
隠れ里から江戸へ出て、忍者の素顔を隠し町医者となった上忍・笹川了潤。ともに江戸に出た「くノ一」真弓、亡き父に仕えていた美人助手・お蔦、間抜けな同心・伊織らとともに、不可思議な事件の謎に挑む。
三度の飯より検屍が好きという、医師にして上忍という了潤が活躍する、大江戸ふしぎ事件帖です。
奥山景布子(おくやま きょうこ)さんの『恋衣 とはずがたり』は、鎌倉後期、後深草院二条の日記「とはずがたり」をもとに、一人の女性の人生を辿ります。
萩耿介(はぎこうすけ)さんの『グレイス』は、『極悪 五右衛門伝』を改題したもので、石川五右衛門を名乗る男の波乱の半生を描いた暗黒歴史小説。
いずれの作品も読み逃せません。
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『おらんだ忍者・医師了潤 – 御役目は影働き』
『恋衣 とはずがたり』
『グレイス』