三好昌子(みよしあきこ)さんの時代小説、『京の縁結び 縁見屋(えんみや)の娘』が宝島社文庫から刊行されました。
第15回(2017年)『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作で、三好さんのデビュー作です。
「縁見屋の娘は祟りつき。男児を産まず二十六歳で死ぬ」
江戸・天明年間、京で口入屋「縁見屋」の一人娘のお輪(りん)は、母、祖母、曾祖母がみな二十六歳で亡くなったという「悪縁」を知り、自らの行く末を案じる。
ある日、店に「帰燕(きえん)と名乗る謎めく修験者が訪れる。父は帰燕に、縁見屋ゆかりで、地蔵と火伏(ひぶせ)の神を祀った火伏堂の堂守を任せることに……。
天明七年(1787)八月、口入れ屋の縁見屋に、謎の修験者の帰燕が現れるところから物語は始まります。
悪縁により短命な家系に生まれた不運な娘お輪を救うべく、帰燕が施す大いなる“秘術”とは? 帰燕になぜか心を惹かれていくお輪、ふたりの運命は?
四代にわたる呪縛、帰燕の正体、真実が明らかになり、やがて京を呑み込む災禍へとつながっていきます。
際立つキャラクターと、謎に満ちたストーリーに引き込まれていきます。
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『京の縁結び 縁見屋の娘』