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文京ふるさと歴史館で、文京区の江戸を学ぶ。

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文京ふるさと歴史館文京区本郷にある文京ふるさと歴史館を訪れました。

文京区は弥生式土器が発見された地で、古くから豊かな歴史をもち、明治時代には東京大学をはじめとする多くの学校がつくられ、さらに森鴎外や樋口一葉など著名な文人たちが活動の拠点とし、文教のまちとなっています。

文京ふるさと歴史館では、こうした文京区の歴史・文化や人々の暮らしに関する資料や文化財を集めて展示しています。
昌平坂学問所のミニチュア模型や、文京区ゆかりの文人大田南畝と曲亭馬琴に関連した常設展示があります。

2017年3月20日(月・祝)まで、特別企画展として「明治・大正の本郷を訪ねて-『新撰東京名所図会』展2-」を行っています。
『新撰東京名所図会』は、明治29~44年(1896~1911)に、雑誌『風俗画報』の臨時増刊として、発行されたものです。区内にある学校、寺社、名所、会社、商店などを挿絵や写真を使って紹介しています。
明治時代、文京区は小石川区と本郷区の2つに分かれていました。

江戸時代、文京の地には、多くの武士が屋敷を構えていました。
加賀前田家上屋敷(現在の東京大学一帯)や水戸徳川家上屋敷(現在の東京ドーム一帯)をはじめ、大名屋敷、旗本屋敷、組屋敷(下級の幕臣が集団で住居する屋敷)など、多くの武家屋敷がありました。

文京ふるさと歴史館の場所には、江戸時代、三千石の旗本彦坂家の屋敷があり、隣には肥前唐津藩小笠原家の中屋敷と上野高崎藩松平家の中屋敷がありました。
水戸藩上屋敷や、明暦の大火の火元として知られる本妙寺も近くにありました。

[map addr=”東京都文京区本郷4-9-29″]

時代小説で大田南畝を描いた作品といえば、竹田真砂子さんの『あとより恋の責めくれば 御家人大田南畝』がおすすめです。

明暦の大火を描いた時代小説はいろいろありますが、知恵伊豆こと老中松平信綱と旗本奴水野十郎左衛門が登場する、柳蒼二郎さんの『明暦水滸伝』を紹介したいと思います。

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『あとより恋の責めくれば 御家人大田南畝』(竹田真砂子・集英社文庫)
『明暦水滸伝』(柳蒼二郎・中公文庫)

文京ふるさと歴史館