2016年11月1日から11月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2016年11月の新刊 上」を掲載しました。
今回注目しているのは徳間文庫です。小泉盧生さんの文庫書き下ろし時代小説、『寺内奉行検断状』が刊行されます。
江戸期、京都の東西本願寺は人口1万人の寺内町を形成し、幕府(京都所司代)から、徴税・風紀取締り・犯罪捜査等の自治を許されていた。一旦町中で事件が起きると下手人がどこへ逃げようとも捕縛の許可証(検断状)を得て追及するのだ。寺内奉行所の目付・黒田荘十郎に密命が下った! 丹波篠山から強訴のため江戸に向かった農民が寺内町の旅籠に投宿している。早々に捕えよというものだったのだが……。
江戸時代の京都、しかも、東西本願寺の寺内町を舞台にした、時代小説ということで、食指が動きます。連作形式で剣あり涙ありという、エンタメの要素も盛り込まれているということで、気になる作品です。
プロフィールによると、作者の小泉盧生(こいずみろせい)さんは、覆面作家だそう。
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『寺内奉行検断状』