『文蔵 2016.7』(PHP研究所・PHP文芸文庫)のブックガイドは、感動ものからミステリー、時代小説まで 「ねこ小説」に癒されたい! です。
「ネコノミクス」と呼ばれ、その経済効果は2兆円を超えるともいわれる、空前の「猫ブーム」。というわけか、今月号のブックガイドは青木逸美さんが、おすすめの「ねこ小説」を紹介します。もちろん、猫が活躍する時代小説も取り上げています。
猫が活躍する時代小説というと、田牧大和さんの『鯖猫長屋ふしぎ草紙』や『緋色からくり 女錠前師謎とき帖』が思い出されます。澤田瞳子さんの編集の時代小説アンソロジー『大江戸猫三昧 時代小説傑作選』も、いろいろな猫たちが登場して、面白かったです
時代小説ファンとしては、宮本昌孝さんの「天離り果つる国(あまさかりはつるくに)」の連載のスタートと、葉室麟さんの「墨龍賦」の最終回も見逃せません。宮本さんの新連載は、飛騨で生まれ、竹中半兵衛重治の側近の子となった七龍太の波瀾万丈の日々を描いていきます。
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『文蔵 2016.7』(PHP文芸文庫)
『鯖猫長屋ふしぎ草紙』(PHP研究所)
『緋色からくり 女錠前師謎とき帖』(新潮文庫)
『大江戸猫三昧 時代小説傑作選』(徳間文庫)