2016年4月11日から4月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2016年4月の新刊 中」を掲載しました。
今回の注目しているのは、祥伝社文庫の新刊です。辻堂魁さんの『うつけ者の値打ち 風の市兵衛』が刊行されます。
岡場所を巡る諍いの仲裁の交渉がこじれ、唐木市兵衛は、用心棒の藪下三十郎と刃を交えるが、互いの剣に魅かれたふたりは親交を深めていく。三十郎は愚直に家族を守る男だった。だが、愚直ゆえに過去の罪を一人で背負い込んでいる姿を、市兵衛は心配し……。
祥伝社文庫からは、学研M文庫の人気捕物シリーズ『はぐれ烏 日暮し同心始末帖』が装いも新たに登場します。風野真知雄さん、 坂岡真さんとの競作による、『競作時代アンソロジー 楽土の虹』も出て、「辻堂魁まつり」といったところで、ファンとしては楽しみが止まりません。