今夜2月6日(土)、藤沢周平さんの『三屋清左衛門残日録』を原作にした、テレビドラマ「三屋清左衛門残日録」がBSフジで放映されます。主演は北大路欣也さんです。
日残りて昏るるに未だ遠し―。
家督を譲り、藩の重職を辞し、離れに起臥する隠居の身となった三屋清左衛門は、日記を記すことを自らに課した。世間から隔てられた寂寥感、老いた身を襲う悔恨。しかし、藩の執政府は紛糾の渦中にあったのである。老いゆく日々の命の輝きを描き、多くの中高年の読者の共感を呼んだ、藤沢さんの後期を代表する傑作時代小説の一つです。
この作品は、「清左衛門残日録」のタイトルで、1993年(平成5年)にNHK「金曜時代劇」で放送されています。主演は仲代達也さんで、脚本は竹山洋さん。その当時は主人公に共感を覚える年ではなかったですが、毎回楽しみに視聴していました。
BSフジのサイトでは2分ぐらいのドラマの予告編映像が見られます。今回、北大路さんが演じられる清左衛門像とともに、作品の世界がどのように映像化されるのか、期待に胸が膨らみます。
ドラマ化を機に、原作『三屋清左衛門残日録』を読み返してみたいと思います。
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『三屋清左衛門残日録』(文春文庫)