2016年1月11日から1月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2016年1月の新刊 中」を掲載しました。
今回の注目は講談社文庫の新刊です。荒崎一海さんの『幽霊の足 宗元寺隼人密命帖(二)』が刊行されます。
京都所司代から老中に上った松平和泉守の甥、宗元寺隼人は生まれながら伊賀に狙われる宿命を背負う。京で松平家の家臣と許嫁になったという商家の娘が下屋敷を訪ねてきた。だがその家臣は以前、辻斬りに遭って死んでいた。失意の娘は大川に身を投げる。だれがなぜ、松平家の家臣の名を騙ったのか。甲賀忍の小四郎、弥生、御用聞きの文蔵とともに、調べにかかった隼人は、陰謀をあばきだせるのか……。
剣戟シーンの臨場感が魅力。幕閣を巻き込んだスケールの大きな騒動の謎解きからも目が離せない「宗元寺隼人密命帖」シリーズ、待望の第2巻です。